昨年9月、「DIESEL」が名古屋PARCOに新しいショップをオープン。ブランドの世界観を体現する空間へ、K-R&BアーティストのJEYさんと愛知県出身の北澤舞悠さん夫妻がショップクルーズを。最新コレクションを纏いながら巡るその時間は、単なるファッション体験にとどまらない。DIESELというブランドに刻まれた“出会いの記憶”とともに、ふたりの現在地を映し出すストーリーがここから始まる。
- Photo
- Souta Kasahara
- Stylist
- Daichi Hatsuzawa
- Hair&Make
- Boyeon
- Text
- Hisako Yamazaki
- Interpreter
- Chusei
- Edit
- Mariko Araki、Kaori Tanno(RIDE)
“なりたい自分”を解き放つ。
「DIESEL」2026 PRE SPRING
「DIESEL」2026 PRE SPRING COLLECTIONは、ハードコアな洗練と実験精神を軸に、ランウェイのアイデアを日常へと解き放つワードローブを提案。極限まで追求した“着やすさ”をベースに、ブランドを象徴するデニムと高度な加工技術を中心に展開している。トロンプルイユによる視覚的なレイヤーやシルエットを再構築するカッティングが、纏うという行為そのものに新たな視点をもたらした。
デニム加工を施したネオプレン素材のドレスやボトムス、レーザーでツイードチェックを描いたウォッシュドデニム、バイカーレザーをプリントで表現したグラフィカルなピースなど、素材と視覚効果を横断するアプローチが印象的だ。
北澤舞悠さんが纏うのは、バラ柄のデジタルプリントにスパンコールを全面にあしらった半袖トップス。一方、JEYさんが着用するのは、ヴィンテージ感のあるレザーで仕立てたジャケット。華やかさと艶をまとうトップスと、時間の痕跡を宿したレザー。異なる質感が響き合いながら、それぞれの個性を際立たせるスタイルを完成させた。
JEY:LEATHER JACKET ¥201,300、TOPS ¥17,600、PANTS ¥35,200MAYU:T-SHIRT ¥39,600、SKIRT ¥35,200(その他参考商品)
ふたりのはじまりは、DIESELとともに。
名古屋PARCOで出会う、新しいDIESEL
DIESELは昨年9月、名古屋PARCOに新たなショップをオープン。ブランドの世界観を体現する店内は、インダストリアルなムードと洗練された空間が融合し、デニムをはじめとする最新コレクションをゆったりと楽しめる設計に。そんな注目のショップにて、JEYさんと北澤舞悠さん夫妻がショップクルーズ。店内を巡りながら、最新ピースを手に取り、それぞれの感性でスタイリングを楽しんだ。
ふたりは、デニムを軸にしたリンクコーディネートを。JEYさんはヴィンテージ感のあるブルソンにブラックのトップスを合わせ、クールでストリートなムードに。北澤さんは、デニムにニット生地を組み合わせたDIESELらしいミニドレスを。等身大でありながらエッジの効いた、ふたりらしいバランスが光るスタイルだ。
DIESELについて尋ねると、JEYさんは少し照れたように、こんなエピソードを話してくれた。
「MAYUさんに最初に会ったとき、彼女が着ていたトップスがDIESELだったんです。その印象がすごく強くて。だから“DIESEL”と聞くと、そのときのMAYUさんの姿が思い浮かびます」
初めて彼女と言葉を交わした日の記憶とともに刻まれたブランドの名前。彼にとってDIESELは、単なるファッションではなく、北澤さんと出会った瞬間の情景そのものを呼び起こすものなのだ。服と記憶が結びつく――エモーショナルなストーリーがそこにある。
JEY:LEATHER JACKET ¥161,7000、TOPS ¥17,600、BELT ¥19,800、BOOTS ¥91,300MAYU:KNIT DRESS ¥100,100(その他参考商品)
内省と衝動のあいだで。
JEYという多面体
K-R&Bアーティストとして活動するJEYさん。JUNG JIN HYEONG、ANGELOなど複数の名義を使い分けながら、自身の多面的な内面を音楽に投影してきた彼に、幼少期について尋ねると、少し考えながら語ってくれた。
「今でも自分がどんな人物なのか、ひとことでは表現しづらいんです。いろんな面があるので。子どもの頃は、もっとそれが強かったかもしれないですね。両親の言うことも全然聞かないタイプでした」と前置きをしつつ、「でも、親の影響はとても大きかった。とても厳しかったし、“常に謙虚でいなさい”と何度も言われました。その言葉はいまも頭に残っています」と振り返る。厳しさのなかに温かさがある家庭に育ったことが、現在の彼の芯を形づくっているようだ。
複数の名義で活動する理由についても、彼は特別なきっかけがあったわけではないと言う。「“これがペルソナです”という瞬間があったわけではなくて。いろんなことに挑戦しているうちに、自然とそうなっていった感じです」。
興味を持ったことには、とにかく“飛び込む”。
「スケートショップで働いてみたり、洋服に興味が湧いたらセレクトショップで働いてみたり。とにかく“やってみる”という姿勢でした」。
音楽もまた、その延長線上にあるもの。内省的でありながら、行動的――その両面を抱えながら、JEYというアーティストは少しずつ形づくられてきた。
“正直でいること”
北澤舞悠が守り続ける価値観
モデルとして中学生の頃から活動を続ける北澤舞悠さん。ファッション誌や広告で存在感を放ちながら、等身大の感性で支持を集めてきた彼女に、結婚後の変化について訊いてみた。
「やっぱり責任感は変わったかなと思います。環境はそんなに変わっていないけれど、人とこんなに深く関わるのは初めてで。絶対的な味方ができた感じがあるんです」。その難しさもあるとしながら、「一緒に生活していくって気をつけなきゃいけないこともある。でも、その存在がいるからこそ、私がもっとできることも増えたんです」。その言葉からは、パートナーと歩むことで広がった視野やふたりで生きることへの覚悟がにじむ。一方で、彼女がずっと大切にしている価値観は一貫している。
「譲れないのは正直であること。嘘が苦手なんです。好きなものは好きでいいと思うし、正解はあまりないと思っているから、そこは忘れないようにしています」とまっすぐに話してくれた。
「今の自分の好きなところは?」と尋ねると、「飾らないところですかね。性格的に、嘘はつけないタイプなので。中学生の頃からこの業界にいるので、自分の芯がぶれないことがいちばん大切だなって思ったんです」と答えてくれた。華やかな世界のなかでも揺らがない、そのまっすぐさこそが彼女の軸なのだ。


- ショップ名
- DIESEL
- フロア
- 西館 1F
- 電話番号
- 052-211-9369
- 公式ブランドサイト
- https://www.diesel.co.jp
- 公式SNS
- Instagram(@diesel)
- その他店舗
- 札幌PARCO、池袋PARCO、浦和PARCO
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JEY
1997年5月17日生まれ、韓国出身。シンガー、ソングライター。インディペンデントのソロアーティストとして活動。メロウでスモーキーな歌声と内省的なリリックを武器に、韓国語と英語を織り交ぜた楽曲を発表。2022年秋にはEP『Algorithm』をリリースし、自身の感情を深く掘り下げた作品として注目を集めた。2024年9月に北澤舞悠さんと結婚。
Instagram(@jey.pov)

北澤舞悠
1999年10月20日生まれ、愛知県出身。2014年、モデルとして活動をスタート。透明感ある佇まいとナチュラルな感性で支持を集め、ファッション誌や広告などで活躍。2024年9月にJEYさんと結婚。日本と韓国を行き来しながら、モデルのほかDJとしても活躍中。
Instagram(@mayu_kitazawa)